不動産をどう守っていくかを考える時代

親と子が一緒に住むのはごく当たり前のことですが、かつてはそこに祖父母が加わっていることもまた、当たり前のことでした
今でなら三世代同居として珍しがられる家族形態が自然だったことで、家と土地という不動産は当然のように親から子へと伝えられ、守られていたといえます
平成の世が間もなく終わろうとしているところへ、大正時代に建てられた家がまだ売り物件として登場することにはびっくりしますが、この家は親から子へ、そして孫へと連綿と受け継がれながら、その時々の当主が家屋の修理をしてきたものと考えられます
住んでいようといなくても家は傷んでいきますが、住んでいない方が家の傷みは早く、そしてひどくなります
それを思うと、今や親と子が別々の世帯を持つのが当たり前の時代では、親世代が住んでいた家と土地という不動産をどうすべきかを、子供が考えておく必要に迫られています
さらには自分が手に入れた不動産をどう守っていくかということも、合わせて考える必要があるでしょう